はじめて梅酒を仕込みました。
わたしはお酒好きなのですが、梅酒は今まで一度も作ったことがありませんでした。
梅酒のおいしさに目覚めたのが、この1、2年くらいだった、というのが理由のひとつ。
市販品や外で飲む梅酒は甘すぎて苦手だったんですが、久しぶりに実家に帰ってきて手作りを飲んだらハマりました。手作りだと甘さ控えめにできるし、なにより香りがいい。アレンジの楽しさも知りました。
もうひとつは、うちは梅酒と梅干と味噌は生まれた時から母が手作りしており、見慣れすぎた風景だったため、わたし自身が作るという選択肢が最初からなかったんですね。
去年まで母任せだったんですが、梅酒を飲むのはほぼわたし。だったらわたしがつくった方がいいよね、とやっと気づきました。
材料はすでにそろっていたので、仕込みだけ担当しました。先日、母の実家のほぼ野生の梅を収穫しにいったところ、7つしか取れず;今年は気象の関係で全国的に収穫量が少ないそうです。「今年は高かったわ」と母がボヤいていました。
梅は6キロ購入したうち、3キロを梅酒に、3キロを梅干に。梅干は母が作るそうなので、またいつか。
「梅酒は青い梅、梅干は熟した梅がいい」というので、色と手触りで選別。ムダに4段階に分けてみました。
作業中は部屋中に梅の甘くてさわかやか香りが漂います。プラムみたいなので、そのまま食べちゃいたいくらいでしたが、青梅は食べちゃダメなのは何となく知ってました。
ビンは60度くらいのお湯を入れた後に沸騰したお湯を入れて消毒、乾燥させたものを使用。いきなり沸騰したお湯を入れると割れちゃうんですよね。
情報としては以前から知ってたんですが、ちょうど昨年、母が割った瞬間を目撃したんですよ。お湯を入れた瞬間、底から2、3センチくらいのところで見事に一直線に水平に。あまりにキレイでちょっと感動しました。
「いきなり沸騰した水を入れるからだよ」というと「今までずっとこうしていた」とのこと。ビンも経年劣化してるんですかね。
でも今回、熱湯消毒した後にビンをひっくり返したら、底に「熱湯禁止」と書いていました。最初から書いてたんじゃん(笑)
3キロ分を1キロずつわけて、
①一番青い梅 × 氷砂糖
②次に青い梅 × 氷砂糖とザラメ(1:3)
③黄色がかった梅 × ザラメ
と少しずつ変えてみました。基本は氷砂糖ですが、偶然ザラメが大量にあったので使ってみようと。お酒はすべてサントリーのホワイトリカーです。
②は本当は全部ザラメにしたかったんですが、間違って氷砂糖を少しいれてしまいました。もっと前から準備するならお酒の種類とか砂糖の種類も変えたかったですね。ウィスキーとか黒砂糖とか。
②③はホワイトリカーを入れてすぐ茶色く変化。①は氷砂糖で色の変化がなく、梅の青さが際立っておりました。
最低3か月寝かせたら飲めるそうです。楽しみ♪
本当は1年以上、いやもっと寝かせたいんですが多分飲み干しちゃうだろうな。去年2つか3つほどあったビンは年末までに飲み終えていたような気がします。それでも他のお酒を飲んだりして頑張った方でした。来年はもっと仕込もうかな。
スパイスを入れたバージョンも飲みたいので、これは3か月寝かせた後に一部を取って試そうかなと思ってます。最初から入れてもいいんですが、スパイスは乾燥している分、抽出は早いでしょうし、条件を変えた梅本来の味をメインに味わいたいので。
あるいは、スパイス酒を別に仕込んで飲むときにブレンドしてもいいですね。あとコーヒーでもやりたい。自家製カルーア、絶対やろう☆もちろん自家焙煎コーヒーで。
そういえば、化粧水用に作ったチンキ、これもごくたまに飲んでます。たしか、道の駅で買った柚子の皮と種、自家製ローズマリーとかヨモギで作ったはず。砂糖ナシで1年以上は寝かせています。リキュールのカンパリは薬草なので、それを思えばチンキを飲む用にブレンドするのもアリじゃないですか?
若い頃はカンパリオレンジをたまに飲んでいて、クセになるのは確かでしたが「こんな苦いリキュール、誰がつくったんだよ」と疑問でした。でも薬草リキュールってよく考えたらオシャレですよね。最初は本当に薬だったんじゃないでしょうか。身体にいいし、味のアクセントになるし一石二鳥。
しかしカンパリって何が原料なんだろう? 日本製カンパリの開発でもしようかな。